◇◆店内ちょっと探検!◆◇







・ジャン・コクトーが スイスの友人に送った 肉筆の手紙 |


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◇◆店主さまインタビュー
さて、「フランソア」の店主様にお話を伺い
ました。お忙しい中こころよくお答えいただき
本当にありがとうございます。
ー本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ー失礼ですがどういったいきさつで店主に
なられたのですか?
父から受け継いだのです。私で二代目に
なります。
ー名曲喫茶として創業されたのですか?
そうです。当時はRCA、VICTORの
オーディオセットを輸入しまして、レコード
なんかももちろん輸入盤でしかありませんで
したから、取り寄せてお店でかけていました。
あと当時は激動の時代でしたから言論の自由の
ある場所、討論の場となり、思想が生まれる
ような、いわゆるヨーロッパでいう所の
「サロン」ですね、そういう場を作りたい
と考えていたようです。
ーフランソアという名前は?
私の父はもともと画学生でして、絵描き志望
だったんですね。そして父の大好きだった
ジャン=フランソア=ミレーの名前を頂いて
「フランソア」としたそうです。
ー当時の客層は?
もちろんクラシックを愛する人たちなのですが、
常連さんにはわりと三校(現京都大学)の方が
多かったそうです。
他にも京大交響楽団を創設なさったメッテル氏
など有名な方も沢山来ておられたそうですよ。
ー当時のエピソードなどありますか?
そうですね、父や母から聞いてる限りで言えば
当時の常連の学生さんなんかは学校には出な
くっても、ここには朝・昼・晩と顔を出すと
いった方もおられたようです。ここに来れば誰
か友人がいるといった感じなんでしょうね。
あと昔は石炭ストーブだったのですが、お店の
開店前にやってきて石炭を運んでくれたり、
掃除をしてくれたり、色々開店準備を手伝って
くれる学生さんもおられたそうですよ(笑)。
ー当時の様子を教えて下さい
当時は「今日のメニュー」の様な看板を作って
まして、今日の夕方にはあれがかかるとか、
明日はフルトヴェングラー指揮の何がかかるとか
そんな風だったそうです。オーディオも手の届か
ない時代のことですから、私語をすると近くの人に
「しーっ」とか言われる感じだったそうです。
今でいうとコンサートを聴きに来る様な感じ
だったのだろうと思います。
ー現在までに変化があれば教えて下さい
創業が昭和9年でしょ、途中で戦争に突入する
わけです。そうするとクラシック音楽は敵国の
音楽なわけですからかけられない。お店の名前
も戦時中は「都茶房」という名前に変えていた
そうです。しかし創業者である父は、このお店
の中では自由をという理念に基づいて色々と
闘っていたようですね。その結果戦時中もクラ
シックをかけていたそうです。
あと昭和22年に奥の部屋をミレー書房として
立ち上げたのですが、24年にお任せしていた
店長さんがご自分でお店を立ち上げられたので
ミレー書房の方は喫茶に戻しました。
ー現在の客層は?
最近はそれこそ買い物帰りの主婦からサラリー
マンの方まで様々です。
たまにご老人の方が来られて、その方は創業
当時よく来られていたそうなんですが、この店で
よく共に遊んでいた友人を戦争で失くしたそうで
ここに来ると色んな思いに懐かしくひたれるんだ
とおっしゃていましたね。
ーどんなリクエスト曲が多いですか?
そうですね、最近はベートーベンやチャイコフ
スキーやブラームスなどポピュラーなものが
多いです。
ーここまで続けてこれたのはどうしてでしょうか?
創立者の経営理念が立派であったからだと思い
ます。またその理念にお客様が賛同してついて
きてくれたというのが素晴らしいですね。
このイタリアンバロックの建築にしても細部に
いたるまで本物のつくりがしてある。ですから
今に至っても時代に流されることも無く修繕の
必要もありません。
私なんかはその恩恵に授かっているようなもの
です。ですから、私の仕事はその創立者の意思を
しっかりと守り続けるという事だと考えています。
ー最近の京都はどんどんカフェが増えていますが、
このカフェブームについてどう思われますか?
最近のカフェは低価格でそこそこの味を出して
いて非常に研究された無駄のない経営をされて
いるなと思います。
しかしそういったお店で過ごす一時とフランソア
で過ごす一時は全く異質なものだと思います。
ですからお客様がどういった時間を過ごしたいか
で自由に選択される、そんな時代になったと
思いますね。
ーCDとレコードどちらが好きですか?
やはりレコードがいいですね。
ー最後になりますが、フランソアに来られるお客様
にはどのように楽しんでほしいですか?
私共のお店を選んで来ていただいたお客様には
美味しいというだけでなく、日常性を忘れて
歴史のあるお店の雰囲気を、非日常性を感じて
もらえたらいいですね。そうしてきてよかった
なと思って頂けたら嬉しいです。またそう
できるようにサービスする努力をしています。
ー本日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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