特にトルコが好きだという正田さんは、若い頃から
世界を旅する中で沢山のカルチャーショックを経験
したと言う。
「当時はほとんど中東の情報って無かったんですよ。
何も知らずに行ってみたら、ある時刻になると皆
手を止めて地面にひれ伏す。しかもその辺りの壁や
道が少しくぼんでいたりして、皆そちらの方向にひ
れふすんですね。これは一体なんなんだ!と。後で
判りましたが同じ仏教の国でもね、こんなにも違う
ものかと。」
そんななかでいろいろな国の食文化にも出会った。
「このトルコ珈琲はねイスタンブールの店でほんとに
頼み込んで教えてもらったんですよ。豆挽き機も向
こうでしか手に入らない特別なものです。壊れたら
トルコまで修理にいかないと(笑)。」
「ミントティはモロッコで学びました。熱い国で熱い
ミントティを飲むとスッとするんですね。日本で同
じこの味を出すのには随分苦労しました。」
「ロシアではイチゴが採れないんですね。だから皆イ
チゴジャムを紅茶と一緒に楽しむんです。それがロ
シアティです。ロシアでは紅茶はグラスで飲むので
ブランデー色がとても美しかったです。」
「ヴェドインというのはトルコの奥地の羊飼いが食べ
ている食事です。アイランというのはヨーグルトを
水で薄めて塩を混ぜた飲物です。美味しいですよ。」
一品一品にこだわりがあり、ストーリーがある。
しかしそんな旅好きな御主人を支え、店を支えてき
たのが奥さんである。
「ほんとにねえ、主人のいない間一日も休まずよくが
んばってました。倒れるかと思ったけどねえ。」
そう話しながら奥さんのいれてくれたトルコ珈琲は
コクが深いながらもさっぱりとしていて実に美味し
かった。店に歴史有りです。いいお店です、ロダン。
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 ◆ トルコ珈琲 ◆
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